もし、ルルーシュの母親「マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア」が
最強だったら……
例の銃撃シーン。
マリアンヌは、とっさにナナリーを抱き上げ階段を蹴り飛ぶ。
「甘いわね! そんなのじゃぁ私を殺せはしないわ!」
スタッと、エントランスに着地し抱き上げたナナリーをおろすマリアンヌ。
「ルル。ナナリーをお願いね?」
「はい。お母様」
マリアンヌは、ルルーシュをそう声をかけた後。
ドレスのスカートを丁度腰辺りまで破り動きやすい様にする。
そして、エントランスの手すりに足をかけ跳んだ。
凄まじい飛び蹴りにより、窓のガラスをぶち破り着地。
着地した瞬間に襲い来る銃撃を素早い平行移動により回避した後
マリアンヌは、闇に染まる森の中へと駆け出した。
数分のち「ぐわっ!」だの「ぎゃぁ!」だのと言う悲鳴が遠くから聞こえてくる。
そして、マリアンヌが戻ってきた時の姿は怪我なぞ一つもなく少しばかりドレスが汚れていた程度だった。
マリアンヌが、ルルーシュとナナリーに歩み寄りそっと二人の肩に手を置く。
「いい? ルル。ナナリー」
「はい」
「?」
マリアンヌの言葉に、返事をするルルーシュと首をかしげるナナリー。
「この国では、敵が一杯。だから貴方達も強くなりなさい。
ナイトメアフレームを一撃で屠れるぐらいに」
「はい!」
余りに無茶すぎる発言だが、ルルーシュは元気良く頷きナナリーも小さく頷いた。
ちなみにマリアンヌは、単身ナイトメアフレームを撃破できる強豪だ。
いや、んなのありか! と言う突っ込みは無しの方向で願いたい。
それは兎も角、その日を境にルルーシュとナナリーはマリアンヌの師事の元修行を積み始めた。
「マリアンヌ様。何をしておられるのですか?」
と、その時尋ねに来たシュナイゼル第二皇子が、マリアンヌにそう尋ねた。
「あら? シュナ君来てたの?」
「え、えぇ。貴方がなんでも襲われたって話を聞いて」
「あぁ……アレね~」
と、マリアンヌは頬に手を当ててニッコリと笑みを浮かべた後。
「返り討ちにしてあげたわ」
「そ、そうですか」
「ちなみに、今ルルとナナリーにしているのは修行。ナイトメアフレームぐらい簡単に撃破できなきゃね」
と、笑みを浮かべてそう言うマリアンヌを見てシュナイゼルは、嫌な汗をびっしりかいたとか。
何はともあれ、ルルーシュとナナリーはマリアンヌの師事を受け鍛錬を積んでいた。
そして、とある時。
「あ、ルル。ナナリー」
「はい?」
「?」
「明日から日本へ行くから準備しなさいね?」
「へ?」
「わかりました」
良く分からないうちに、ルルーシュとナナリーは日本へ行く事になったのだった。
ちなみに、この日本行きをマリアンヌの夫であるブリタニア皇帝が渋ったのは言うまでも無い。
なにせ、さぁ日本を攻めてエリア11にしちゃろうかーと言う所で
最強たるマリアンヌが日本に行くと言うのだから、冷や汗ものだ。
下手に日本に攻め込んでマリアンヌが激怒したら……と、考えただけでブリタニア皇帝は震えた。
つまるところ……日本侵略諦めよう。と言う結論に至るブリタニア皇帝だったりする。
つづかない。と、思う(汗
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