例の銃撃シーン。

　マリアンヌを抱き上げて階段を蹴りエントランスへと飛ぶナナリー。
　マリアンヌをエントラスへおろした後ナナリーは、無言で階段を駆け下り
　既に銃撃にてボロボロ担っている窓を蹴り破り外へ出る。
　まずナナリーは、暗がりの森に睨む様に視線を向けた。
　深く息を吸った後、ナナリーは凄まじい速度へ森へと駆ける。
　数分後「んな？！」とか「幼女にやられた！」とか「女王さまー！」
　などとなんか怪しい発言が飛び交うが無視する。
　そして戻ってきたナナリーには、素敵な笑みが浮かんでいた。

「お母様。お兄様。敵は殲滅いたしましたわ」

　その時兄であるルルーシュは、妹であるナナリーをちょっぴり恐怖したそうな。
　マリアンヌは、ナナリーを抱きしめてありがとうね。涙声ながらに言う。
　尚、この後何処かの皇族に襲撃事件がありその皇族は、消え去った。
　原因は不明である。

　そして、マリアンヌとルルーシュ、ナナリーはブリタニアから日本へと渡る。
　それは、ナナリーとルルーシュの考えであり。
　大好きなお母様をこのままブリタニアに置いておけば、またあの様に襲われるだろうと言う事からだった。
　父である、ブリタニア皇帝には、ナナリーは武力でルルーシュは知力でそれを認めさせ。
　日本への、外交官としてマリアンヌ達は使わされたのだった。

　そこでナナリーとルルーシュは、一人の少年と出会う。
　少年の名前は、枢木スザク。

「ちょっ！？　ナナリーちゃん！？　その光る手なに？！」
「お兄様に何してるの？　ねぇ？」
「え、えっと、ルルが稽古付けてくれって！」
「本当？」
「ほ、本当！　だからその光る手やめて！」

　倒れて気絶しているルルーシュの両肩に手を置いてガクガクと揺さぶるスザク。
　早く起きて！　ルル！　起きてナナリーにちゃんと説明して！　助けてよ！　ルル！
　と、スザクはパニックになる。

「んー……スザク………極悪」

　まだ気絶しているルルーシュのこの言葉は、ナナリーが光る手発動の決め手となった。

「愛しのお兄様に仇名すヤツはぁ～～～！！！」
「ちょっ！？　嘘？！　ルル起きてぇ！！　……！！　うぎゃぁあああああああああああああああああああ！！！！！」

　その声を聞いたマリアンヌは、あらあらと頬に手を当てて微笑み。
　スザクの父親である、枢木ゲンブは不遇なる自分の息子を哀れみつつ笑う。

「ゲンブさん。お茶が美味しいですわね」
「うむ……丁度、今日は日も良いのでさらに良いですな」
「そうですねぇ～」
「うむ」

　とりあえずスザク助けろよ。お前ら。

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